自動販売機での食品表示はどうするべき?表示に必要な項目ってあるの?
自動販売機は、街や駅など至る所に設置され、24時間いつでも商品を購入できる便利な存在です。最近では、飲料に留まらず、熱々の麺や冷凍食品など、さまざまな商品が提供されるようになってきました。ここでは、自動販売機における食品表示について解説します。
食品の自動販売機、前年比104.2%と増加傾向
一般社団法人日本自動販売システム機械工業会が公開している「自動販売機普及台数」によれば、2023年末時点、食品(冷凍食品など)の自動販売機は、前年比104.2%増の約8万1000台と報告されています。
■自動販売機上における食品表示の現状と課題について
現在、食品の自動販売機は食品表示に関する法令の適用対象外です。しかし、消費者の利便性や安全性向上を目的とし、自動販売機の外側からも、食品の表示が安易に識別できるように工夫をするなどの必要性や議論もあります。
<自動販売機に優先的に記載すべき項目例>
・アレルギー表示や食塩含有量
・総エネルギーの表示など
<自動販売機の食品表示に関する課題例>
・新たな表示や表示事項の追加は、手間がかかるため価格転嫁される可能性があります。
・法令の適用範囲を拡大する際には、新たな販売形態が法令を遵守できるかどうかを具体的に検証する必要があります。
・表示スペースを確保するための工夫も求められます。
■自動販売機上に食品表示をする場合
自動販売機上での食品表示は、現在は法的義務ではないものの、アレルギー疾患や生活習慣病等の増加が問題視されている日本では、表示がある方が消費者にとって良いとも言えます。したがって、もし表示する場合の項目例を以下に示します。
(1)主な原材料名
(2)食物アレルギー情報
(3)内容量
(4)消費期限
(5)栄養成分表示
(6)管理者が常駐して管理していない場合には,管理者の住所,氏名及び連絡先(電話番号)
※自動販売機の外側から商品の内容や主な原材料名が容易に識別できる場合などによって、表示方法が異なります。
■最後に
将来的には自動販売機における食品表示の制度が変わる可能性はあるでしょう。
事前に表示を整えておけば法改正に対応できます。
表示等にお困りの場合はこちらへ↓
<参考文献>
<執筆者>
管理栄養士:横川仁美
食専門ライター×Nadiaアーティスト(料理研究家)
管理栄養士・横川
保健指導を中心に述べ2500人の食のアドバイスに携わる。食事・栄養・食材のコラム執筆・監修、レシピ作成を中心に活動、薬機法・景品表示法・健康増進法・食品表示法の知識を活かし、企業の記事作成や商品オリジナルレシピ開発に携わる。
上記参考文献をもとにフードガイドサービス作成(全参照20240502)
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