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「ナトリウム」と「食塩相当量」の違いとは?食品表示法における表示方法について解説

更新日:1月22日


「ナトリウム」と「食塩相当量」の違いとは?食品表示法における表示方法について解説

平成27年4月1日施行の食品表示法改正により、加工食品の容器や包装には栄養成分表示が義務化されました。表示される項目は熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、そしてナトリウム(食塩相当量で表示)の5項目です。これまで塩分はナトリウムで表示されていましたが、新基準では消費者にわかりやすいように食塩相当量に換算された値で表示されるようになりました。


今回はナトリウムと食塩相当量の違い、表示方法について解説します。


ナトリウムと食塩相当量の表記の違い


日常的に目にする表記「食塩」は、ナトリウムと塩素から成る塩化ナトリウムという化合物の事を指します。ナトリウムとは食塩のひとつの成分であり、ミネラルです。このミネラルは人間にとって必要な栄養素ですが、体内で生成されません。そのため、とても重要な成分です。一方、食品中に含まれるナトリウム量を基に、それを食塩の量に換算した値を表記したものが「食塩相当量」となります。


なぜ食塩相当量で表示するのか


食品表示法改正により、食塩相当量で表示する理由は、生活習慣病予防のために食塩摂取量を制限することが重要視されているためです。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、男性は1日に7.5g未満、女性は1日に6.5g未満の食塩摂取量を目標としています(注1)。従来の食品への表示方法では、食品中のナトリウム量が表示されており、食塩摂取量の計算をするにはナトリウム量を2.54倍し、その結果を1000で除算する必要がありました。しかし、この計算を必要とする確認方法では消費者が食塩摂取量を把握するのが難しいという問題がありました。そのため、食品関連事業者などは事前にナトリウムの量を食塩相当量に換算して明記することを義務付けられたのです。


<ナトリウムから塩分の換算方法>


ナトリウム量(mg) × 2.54(ナトリウム換算係数) ÷ 1000 = 食塩相当量(g)


※ナトリウム量が「g」で表されている場合は、以下の計算式を使います。

ナトリウム量(g) × 2.54 = 食塩相当量(g)


例えば、ナトリウム量が1,000mg(1g)の場合、食塩相当量は2.54gとなります。


<基本ルール>


栄養成分表示

ナトリウム塩を添加していない場合


成分としてナトリウム塩を添加していない食品については、食塩相当量に加えてナトリウムの量を表示することができます。その際、ナトリウムの量の後に括弧を付けて、食塩相当量を記載します。この表示方法は、生鮮食品やナトリウム塩を添加していない加工食品、および添加物などに適用されます。


<ナトリウム塩を添加していない場合の表示例>

栄養成分表ナトリウム表記

まとめ

日本人は、食事や慣習により食塩摂取量が過剰になる傾向があります(注2)。この状態は高血圧や心疾患のリスクを高める要因となります(注3)。食品関連業者等は適切な塩分表示を行い、健康に気遣う消費者のために、安心して商品の選択ができるよう、食品表示法に遵守することが重要です。


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<参考文献>

(2023/07/07参照)


執筆者

管理栄養士:横川仁美 

管理栄養士横川仁美 

食専門ライター×Nadiaアーティスト(料理研究家)

管理栄養士を取得後、保健指導を中心に、のべ2500人の方の食のアドバイスに携わる。現在は、食事・栄養・食材のコラム執筆・監修、レシピ作成を中心に活動、薬機法・景品表示法・健康増進法・食品表示法の知識もいかしながら、様々な企業の記事作成や商品オリジナルレシピ開発を行っている。



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